中年女3人の飲み会

先日、件のグループLINEメンバーのうち2人が東京の我が家へ遊びにやってきた。1人は離婚を経て独身となったCちゃん。もう1人ははるばる香川県から大学生の娘の引越しのために上京をしてきた S。で、戸籍も子宮もきれいなままの私の3人で酒を飲んだ。

小林さんのグループLINEの表示画面
誕生日に送り合うグループLINEの一部。送信は朝8時38分とおばさんらしく

自由が利く独身2人は年がら年中つるんでいるが、仲間内で一番早く結婚をして、2人の子どもをもうけたSと東京で遊ぶのは初めてだ。最近、彼女は2人の子どもが就職をして手が離れ、やっと自由の身になったと話す。

「それでもね、寂しいもんだよ。仕事帰りに高校生の自転車の集団を見かけると『あ〜、ウチの子は帰ってこないんだなあ』と泣きそうになる」
「まあ、もういつでも私ら独身と遊べるじゃん」

Sが育児期間真っ盛りの時、私は東京の出版社で馬車馬のように働いていて全く時間がなかった。思いついたように時折、香川県へ遊びに行ったけれど、一軒家に住んで朝から家族の世話をする彼女の姿を見て、自分とは違うゾーンの人なのだと痛感したことを思い出す。それがまた同じような時間軸で遊べるようになった。

そう、今もし「友達がいない」と悩んでいても古くからの友達との関係は、私とSのように復縁する時が来る。居住地に距離があっても、おばさんは常日頃の節約のおかげで時間と小銭を持っているので、気楽に新幹線や飛行機に乗って会おうとすぐに動く。