視野狭窄はどんな優秀な人間にも起きる
ハーバード・ビジネススクールの研究チームは、他にも視野狭窄の定番パターンを3つ挙げています。
*お金に釣られる
給料アップにひかれて転職を決めて、それだけしか考えられなくなるケース。収入が増えたのはいいが、前職でつちかったコネを失うパターンがよく見られる。
*「逃げ」で職を決める
現在の仕事に不満が募り、「将来のために」ではなく逃避で職を転々とするケース。いまの会社を改善する可能性には思いがいたらないため、最終的に収入も下がることが多くなる。
*自信がありすぎる、またはなさすぎる
自己評価がやたらと高いせいで「私はどのような会社でもやっていける」や「いまの会社には問題がある」などと断定してしまい、実は自分のほうに問題がある可能性や現状のありがたみに思いが行かないケース。または、逆に自信がなさすぎるせいで、「あんな会社は自分に向かない」と決めつけて、より良い可能性から自らを遠ざけるケースも定番。
いずれのパターンにせよ、仕事探しの一部のポイントにしか目が向かず、さまざまな選択肢が頭から抜け落ちています。脳内が黒か白かの二択だけになり、もっと良い可能性を考えられない状態です。