仕事の“やりがい”について徹底的に調べた研究

近年では、科学の世界でも「小さな達成」が仕事のモチベーションを大きく左右することがわかってきました。

関連する研究は山のように存在しますが、一番有名なのはハーバード大学が行った調査でしょう。「仕事のモチベーションを高める最大の要素とは何か?」との疑問に答えを出すべく、研究チームは7つの会社から238人のビジネスマンを集め、全員のパフォーマンスの変動を12000時間にわたって記録し続けました。[1]仕事の“やりがい”について、ここまで徹底的に調べた研究は他にありません。

『新版 科学的な適職』(著:鈴木祐/クロスメディア・パブリッシング)

その結論をひとことでまとめれば、

*人間のモチベーションがもっとも高まるのは、少しでも仕事が前に進んでいるとき

のようになります。仕事のやる気を左右する要素はいろいろあるものの、ずば抜けて影響力が大きいのは「ものごとが前に進んでいる」という感覚だったのです。

1. Amabile, T., Kramer, S. (2011) The Power of Small Wins.