「久保みねヒャダこじらせ公論」
(イラスト◎久保ミツロウ)

フジテレビ「久保みねヒャダこじらせナイト」の久保ミツロウ・能町みね子・ヒャダインによるおしゃべり連載「久保みねヒャダこじらせ公論」。番組ライブ終了後に楽屋で交わされる、打ち合わせなしの雑談を収録しております。 今回は2025年10月18日に開催されたこじらせライブの後のおしゃべり……の前編です。最近、久保さんに推しのアイドルができたようなのですが、そこから話は意外な方向に転がっていきます。 (司会・構成:前田隆弘

前回 久保ミツロウ×能町みね子×ヒャダイン「観劇体験を経てやりたくなったことは<帝劇カラオケ>の進化版!」「不機嫌になったときの落としどころは、おばあちゃんか志村けんを降ろすこと」はこちら

匂わせは「バレてほしい」という気持ちの表れ?

──今日、久保さんがマッキー(槇原敬之)にリクエストした「瀕死カラオケ」、良かったです。マッキーが久保さんに振り回されているのを楽しんでいる感じで。

*「自分が瀕死の状態、または瀕死の人を抱えた状態で歌うと、感動的な演出になる」という久保発案のミュージカル企画。この日のライブでは、「トラックにひかれそうになった猫を救おうとしたマッキーがトラックにはねられ、瀕死の状態」という設定で「犬のおまわりさん」の一節を歌った。

久保 ありがとうございます。もう思い切って、「私、●●やります!」って言ったほうが、世の中うまくいくのかなと思って。

ヒャダ 素晴らしい心がけ。

久保 最近、男性アイドル……男性K-POPアイドルの感想を見てると、みんな好き勝手なこと言ってるわけですよ。でも文句を言いながらも、「どけ、俺がやる」みたいな感じで、自分で実際にやってみるほうが世の中面白くなるんじゃないかって思い始めて。

ヒャダ ずっとお客様でいるよりも、ってことですね。

久保 そうそう。お客様気分のままでいるより、「お前もアイドルやってる気持ちで意見しろ」みたいな。

──ちょうど今、JO1の大平祥生がファンからいろいろ言われてますけど(*)。

*週刊文春がJO1のメンバー・大平祥生の二股スキャンダルを報じたことを受け、10月15日、大平祥生が活動休止を発表した。その相手の一人とされたME:IのSHIZUKU(飯田栞月)も同日、活動休止を発表。

ヒャダ 大平祥生を応援してた人が、「なんで私はこんな人を応援してたんだ」というリグレットツイートをしてるみたいですよ。

久保 あれはけっこう衝撃で……急にファンから「実は(グループの)足手まといだった」みたいに言われたりするんだよね。スキャンダルが出てガッカリするのはわかるんですよ。でもスキャンダルが出た途端、「不人気メンが落ちてよかった」みたいな感じで手のひら返しするのは、なんだか怖いなと思って。「残ってほしい」と言ってる人もいるのかもしれないけど、おすすめ欄には出てこない。

ヒャダ おすすめ欄を見るのはおすすめしませんよ。あれは地獄ですから。

久保 でも、あんまり考えないようにしてきた「結局アイドル同士で付き合ってんだろ?」が本当に出てきちゃうとね……。

ヒャダ 久保さん、ME:Iを推してましたもんね。

久保 そうなんですよ。SHIZUKUちゃん……。

ヒャダ SHIZUKUちゃんの過去の投稿も調べられて、すでに「匂わせ」がいくつもあぶり出されてます。

──不思議なんですけど、匂わせをする時点で交際がバレるリスクが生じてるわけじゃないですか。ということは、匂わせをする人は深層心理では「バレてほしい」と思ってるわけなんですかね? 本当に誰にもバレなかったら自慢する意味もないわけだし。

能町 自慢したい気持ちがこぼれ出て、そうなっちゃうんですかね?

久保 SNSの世界での新しい自我の発露なんですよね、きっと。

能町 後先は考えてない気がするんですよ。考えてたら、絶対ヤバいことになるとわかってるわけだし。そんなこと考えられないくらい、浮かれちゃってるとしか思えない。

久保 匂わせたくてしょうがない……それが若さ。私がアイドルなら絶対に匂わせやるわ。

能町 私も匂わせできるならやってみたいな。楽しそう。でも週刊誌で書かれた瞬間に青ざめるんだろうな。

久保ミツロウ、能町みね子、ヒャダイン
(2025年10月18日のこじらせライブより)