「健康でいればお互いにエネルギーを与え合って、みんなで笑えて、幸せになれる。あとは女房と仲良く支え合って生きていけたら、じゅうぶんです」(勝野さん)

勝野 まあ失敗することもあるよ。10年ほど前、長年一緒に仕事をしている会社の子に「いくつになったんだっけ?」と聞いたら、「セクハラですよ」と言われて反省し、それ以来さらに気をつけている。つい、親戚の子みたいに接してしまったんだ。

キャシー わが家は2階に次女一家が、3階に私たち夫婦が住んでいるので、若いエネルギーにふれられるのもいいわね。次女の雅奈恵のところには子どもが3人いて、夫はスイス人。娘が忙しいときは、孫たちがわが家にご飯を食べに来ることも。

勝野 長男の洋輔も近くに住んでいるから、安心感がある。

キャシー 私が皮膚がんになって落ち込んでいたとき、雅奈恵と洋輔が来てくれて「ママ大丈夫よ」「ママは傷ができてもチャーミングだから気にしなくていいよ」と励ましてくれた。そうやって子どもたちが寄り添ってくれるのはすごく嬉しい。

勝野 本当にそうだね。

キャシー パパの舞台が終わったときも、「すごく良かった」って褒めてくれて。ときにはぶつかることもあるけど、思いやりの言葉のほうが心に残ってます。