生活習慣病が始まっていたらチェックすべきこと

生化学的な血液検査で生活習慣病が始まっていた場合、治療が必要なレベルならしっかり取り組み、予備群であれば生活習慣の改善が必要です。

それと並行して、心臓超音波検査や造影剤を使用しない単純CT検査を受け、高血圧による心臓肥大が始まっていないか、冠動脈の石灰化が始まっていないかを、チェックしておくことが望ましいでしょう。将来的な動脈硬化性疾患のリスクを把握できて、予防策に取り組むことができます。

『血管と心臓 こう守れば健康寿命はもっと延ばせる』(著:天野篤/講談社ビーシー)

ちなみに、20代から40歳くらいまでは、いわゆる腫瘍マーカーを測定して、がんのスクリーニングに重きをおく必要はありません。遺伝的な要因や特殊な体質がない限り、その年代にがんになるのはかなりまれだからです。

まずは生活習慣病の兆しを確認することを意識しましょう。