生活習慣病がある40代以降は単純CT検査も受ける

ですから、40歳から65歳くらいまでの年代は一度はCT検査を受けておくのがいいでしょう。今のCTは高性能なので、同時に脂肪肝がわかったり、肺がんのスクリーニングも行えます。

一般的に、まったく病気がない状態でCT検査だけを受けることは難しいのですが、かかりつけ医に画像診断クリニックのような施設を紹介してもらえば、受診は可能です。

あらためてまとめると、20代から40歳は「生化学的な血液検査」、40歳から65歳くらいまでは「単純CT検査」を追加して受けておくことが心臓突然死を来す要因を早期発見して、確定診断と治療に結びつける道筋になるといえるでしょう。

<『血管と心臓 こう守れば健康寿命はもっと延ばせる』より>

※本稿は、『血管と心臓 こう守れば健康寿命はもっと延ばせる』(講談社ビーシー)の一部を再編集したものです。

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