75歳以上は心臓エコー検査、冠動脈CT、単純CTも
75歳以上の年代では心臓突然死を防ぐためにさらに受けておくべき検査があります。その年代に該当する人は、「自分には動脈硬化性疾患と加齢による心臓弁膜症がある」という前提に立ち、
「何歳くらいになると実際に症状が出ると予測できるのか」
「それらのリスクを考慮して何年ごとに検査を受けるべきなのか」
といった判断をするために検査を受けることが望ましいのです。
受ける検査はできれば3つです。「心臓エコー検査」「造影剤を使う冠動脈CT検査」、また、「心臓から腹部大動脈くらいまでの単純CT検査」も受けましょう。さらに、「ホルター心電図」のような連続した長時間の心電図検査を受けて、発作性の心房細動が出ていないかを確認しておけば間違いありません。
たとえば、「COPD(シーオーピーディー=慢性閉塞性肺疾患)」などがあって肺が傷んでいると、その分だけ心臓に負担がかかってトラブルが起こるリスクが上がります。また、高血圧があると腎臓の皮質が薄くなって、腎臓機能が徐々に悪化していき、晩年には人工透析になってしまう危険もあります。先ほど挙げた3つの検査をしっかり受けておけば、そうしたリスクまでも把握できます。