川べりの芝生に寝転ぶ時も、ソーシャルディスタンスを(田口さん提供)

電話で注文を受け、デリバリーするのはOK

営業停止は小売店やレストランにとっては死活問題であり、なんとか顧客をつなぎとめようと知恵を絞っている。テイクアウトは許されているため、冷めてもおいしいメニューを新たに考案するなど工夫を凝らしているようだ。

同じく、一般小売店での通常販売が禁止中でも、電話で注文を受け、デリバリーするのは許されていた。そのため服や雑貨など、ショーウィンドウを見て注文する人もいた。私もまだ閉店中だった4月半ば、近所の書店で本を注文した。翌日書店に取りにいくシステムで、行ってみると店の前の箱に注文した本が置いてあった。請求書が挟まれていて、後日、銀行振込することになった。オンラインショッピングの地元版とでも言おうか。なじみの店を買い支えできるのは、客にとってもうれしい。

私も通訳や視察の仕事が減ったが、その分ストレスから解放された。毎日1、2時間近所を散歩し、軽く運動して、スーパーに寄るのが日課となっている。そんな時カフェでおいしいカプチーノを飲みたくなるが、残念なことにカフェはすべて閉店中。入りたいときにカフェに入れるというささいなことが恋しい。

新型コロナウイルスの嵐はいずれ過ぎる。それまでをどう過ごすのかは、個人個人に委ねられている。

※感染者の統計は下記を参照
https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/