この世のものは皆、傀儡
場面変わり、一橋治済の顔が大写しとなり、その下に<天は誰に味方する>の言葉が流れる。
憎々しげに「一橋治済は上様の父だ」と伝える元老中・松平定信。
治済に、扇子で頭を打たれた定信。怒りに打ち震える。
大崎の「あのお方は天…。この世のものは皆、傀儡」と話す声を背景に、将軍・家斉がその姿を見せる。
家斉の頬を両手におさめ「よくぞ後を継いでくれた!」と間近で告げる治済。
笠をかぶった長谷川平蔵宣以が誰かの元に走り寄る。その背景に、平蔵の「世のために悪党は捕えねばならぬであろう」との声が。
元大奥の高岳の「我々は天中を下すのだ」との声を背景に、能面を外した治済の顔が映る。
「かかったか…」と呟く田沼意次の側近・三浦庄司。