蔦重、長い旅路の果てに
「あやつが生きておるわけがなかろう」との治済の声を背景に、源内と似た髷をした人物の後ろ姿が。それを見た蔦重が言葉を失う。
画面が暗転。
正体を隠した治済が、蔦重へと接近する場面に。
「写楽というのはまこと…源内なのか?」と問う治済に対し、蔦重が顔を上げる。
再び画面が暗転。
突然ふらついた蔦重を歌麿が支える。自らの足をさすりながら、何かを察する様子が。
泣きながら、蔦重に向けて「雨の日も…風の日も…日の元のべらぼうにございました」と伝えたてい。
大名行列が空撮され、続けて曽我祭の行列が映る。沿道に集まった人たちへ素顔を見せる歌舞伎役者たち。
絵を手に、笑顔で蔦重に寄り添う歌麿。喜三二を相手に笑いあう蔦重。
その下に<蔦重、長い旅路の果てに>との文字が流れる。
耕書堂に殺到する人々をさばいていく蔦重とてい。そして蔦重を前に、耕書堂で沢山の本を手に笑顔を見せる定信。