40代で演じていたら…
ダンスシーンもあるので、演出の齋藤雅文さんからは、「体に気を付けてください」と言われています。公演期間も長く、絶対に迷惑をかけられない。年を重ねると股関節とか腰とかいろいろなところが悪くなります。体幹を作り、持久力を高めるため、ピラティスを取り入れて体づくりをしてきました。
日ごろから健康は意識しています。ストレスをためてしまうタイプなので、なるべく何もしない時間を作る。あえて「この時間からこの時間までは何も考えない」と決めたり、ただ空をぼんやりと眺めたり。
食生活では、シンプルなものを食べるようにしています。実はコロナ禍をきっかけに引っ越しをして、畑を始めました。「今、土を触らなくちゃだめだ」って思ってしまって。自宅から車で20分くらいの距離に畑を借りて野菜を作っています。
白菜、ブロッコリー、ニンジン、キャベツ…。夏はトマトやキュウリ、トウモロコシも作っていました。時間が空いていたら畑に行って、パッと帰ってきます。畑に行くと何も考えないのでストレス解消になるんですよ。ただひたすら土を掘って「あ、虫だ」と思ったり、水をやったり。採れたての野菜をおいしくいただいています。畑仕事がいいストレス解消になっています。
もともと体は強いので、40代で笠置さん役をやらせてもらえたら最高に自信をもって演じられたのに(笑)。今は強気には言えないので体調管理をしながら走り抜けたい。お正月の公演ですし、みなさん華やかな明るい気持ちで劇場に来てくださるはず。「楽しい舞台だろうな」というお客様の期待を倍返しするくらいの気持ちでいます。

【公演概要】 わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-
【作】小野田勇
【補綴・演出】齋藤雅文
【出演】キムラ緑子、松村雄基、林翔太、桜花昇ぼる、曽我廼家寛太郎、一色采子、惣田紗莉渚、賀集利樹
<公演予定>
2026年1月2日(金)~1月20日(火)東京・三越劇場
2026年1月24日(土)~2月1日(日)京都・南座