「私のせいだ。」罪悪感が私を押し潰した
編集者に断り、少し距離をとって夫のスマホに電話をかけたらすぐに電話に出た。
「ごめん。本当は心配させたくなかったんだけど、さっきは俺もパニックになって連絡しちゃった。でも、もう大丈夫。薬飲んだら落ち着いて今は静かに寝てるから。次男も大人しくゲームしてるよ。今から帰ってきたって何か変わることもないから、予定通り仕事してゆっくりしておいでよ」
ずっと心の隅にへばりついていた罪悪感が凄まじい質量を持って膨れ上がり、私の体を内側から押し潰した。
長男は火曜から修学旅行だったのに。行き帰りのバスでのレクリエーション、見学の回り方、お土産のリスト。あらゆる準備を入念にし、あんなに楽しみにしていたのに……!
「私のせいだ。やっぱり罰が当たったんだ」という冷たい確信が、華やかな渋谷の空の下で私の内臓をぎゅうううっと潰した。
夫が「気にせず頑張って」と優しい言葉をかけてくれるからこそ、余計に「母親のくせに自分だけ勝手なことをしている」という罪悪感が胸を深くえぐった。
結局、心ここにあらずでランチを食べ終え、15時から予定していた東京の友人との約束もキャンセルさせてもらい、家へ帰ることにした。
とはいえ、夫の言う通り、急いで新幹線で帰ったところで家に着くのは2時間後。とてつもない罪悪感と焦燥感に駆られるだけで、家についても長男は寝ており、何もすることがなかった。
