吟醸香と芳醇なマンゴーでリラックス
外出できない日々はストレスが溜まりがち。晩酌でリフレッシュしているつもりだけど、今ひとつ気分が晴れません。そんなときに“日本酒の香りにはリラックス効果がある”と聞きました。初耳です!
この世界初の研究成果を発表したのは、月桂冠総合研究所。吟醸酒特有のフルーティーな香り、吟醸香(ぎんじょうか)の主成分であるカプロン酸エチル(りんごのような華やかな香り)と、酢酸イソアミル(完熟バナナのような芳醇な香り)には、人間の心と体にリラックス効果(鎮静効果)があるそうです。
早速、月桂冠の「THE SHOT 華やぐドライ大吟醸」を入手しました。ボトルから直に飲んでみると、しっかりした吟醸香が口中に溢れる、おいしい辛口。
フルーティーな香りに合わせて、マンゴーを使った鯛のカルパッチョを作ったら、ちょっと気分が華やぎました。これかしら、吟醸香効果?
イタリア産の魚醤コラトゥーラとオリーブ油のソースは、まぐろやかつおにも向きます。コラトゥーラは頭と内臓を除いたいわしで作るので、ナンプラーより香りが控えめで大変おいしい調味料なのです。
一度食べればやみつき! おつまみレシピ
作り方(2人分)
(1) 鯛(刺身用)100gはそぎ切りにする。生のマンゴー½個は皮をむいて薄切りにし、両端は適宜切る。
(2) 器に鯛と薄切りのマンゴーを交互に盛り、中央に残りのマンゴーをのせ、黒胡椒少々をひきかける。
(3) コラトゥーラとオリーブ油各大さじ½をよく混ぜて乳化させ、(2)に回しかける。
※一晩プレーンヨーグルトに漬けてやわらかくしたドライマンゴーでもOK。コラトゥーラをナンプラーで代用するならレモン汁を少し加えて香りを抑える。
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