記事を読むなみとサワ
一方、天国町では、遊女のなみが新聞を読んでいた。そこへサワが通りかかる。
なみはサワに新聞を渡す。「ヘブン先生日録」ではトキが英語を学んでいることが書かれている。
「おトキちゃん、もうすっかりあっち側の人間だわ。うらめしい、うらめしいと傷をなめあっちょったのに、裕福になってその上、学までついたら、あの子、松江の名士だわ」となみはぼやく。
複雑そうな表情のサワ。
「女子が生きていくには身を売るか、男と一緒になるしかないけんね」となみ。
黙ったままのサワに、なみは「我々はどげしてここを出るかね?」。
「ええ人おらんの?」と聞かれたサワは「おりません」ときっぱり。
サワは「たとえおっても、私は自分の力でここを出るけん、男の力なんて…」と話す。教員試験に合格して、正式な教員になり借金を返して天国町から出たいのだという。
「おなみさんには関わりのない話しですけん!行ってきます!」と学校に向かうサワ。
そのまま新聞を持っていってしまい…。
なみは、「ちょっと新聞返して!それ遊郭のだけん!」と言って「泥棒~!」と叫ぶ。
すると、男たちができて、「どこだ、泥棒は?」と騒ぎに。
なみは「あ、すんません。うそです…」と謝って…。