読者がつくしの視点で世界を見て、花沢類にドキドキしたり、道明寺にときめいたり、人生に悔しくて涙が出たり、少し笑ったりしてくれたら――。そんなふうに、つくしというキャラクターを「自分のこと」として感じてもらえたら、それが一番嬉しいと思いながら描いていた。
連載中は、たくさんの読者からファンレターをいただいた。
「いじめにあって学校に行けません」
「つくしの姿に励まされています」
そういった言葉を読むたびに、私の中のつくしは「一緒に頑張ろう!」と返事をしていた。
よく聞かれたのは、「連載していて、しんどいことなかったですか? そういうときはどうしていたんですか?」という言葉。
確かに12年連載しているといろいろある。「もうダメだ……描けない」と思うこともあったし、「やめたい」と頭を抱える夜もあった。でも、私の中のつくしが「おーい!ちょっと待った! あなたが投げ出したら、あたしはどうなるのよ?」と、いつも腕を引っ張り、励まし、立ち上がらせる。
