多彩な人材も多く輩出

栄光学園は1950年代から、聖光学院は1960年代から二桁の東京大学合格者を出していたが、浅野は1989年になって実現している。教職員の質向上に努力したのも躍進の原因と言われる。

現在では東京大学をはじめとする難関大学への進学実績を誇り、多彩な人材も多く輩出している。2025年度の大学入試では、東京大学に51名、京都大学に4名、東京科学大学に20名、一橋大学に7名の合格者を出した。また私立の難関大学では、早稲田大学に112名、慶應義塾大学に143名、東京理科大学に84名という多数の合格者を出している。

『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(著:八幡和郎/ワニブックス)

学習面だけでなく、部活動や学校行事にも力を入れていて、運動部では、野球部やサッカー部の活動が盛んなほか、アメリカンフットボール部やボクシング部、アーチェリー部といった他校にあまりない部も活躍している。

文化部は、棋道部が県大会の団体戦で優勝しているほか、吹奏楽部やディベート部も活発に活動している。

浅野高校の卒業生には、各界で活躍する人材が多数いる。スポーツでは、殿堂入りの名選手・飯田徳治(プロ野球選手)。政治家では大出俊(元郵政大臣)、藁科満治(元内閣官房副長官)。ほかでは、中古車販売の井上恵博(ケーユーホールディングスの創業者)、日本の芸能プロダクションの草分け、堀威夫(「ホリプロ」の創業者)、堺正幸(アナウンサー)も同校の卒業生だ。

※本稿は、『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。

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日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(著:八幡和郎/ワニブックス)

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