晩年の思い出を父と築いていけたら…



それでも……それらの行動の裏に“寂しさ”があったのだと思うと、私自身も長いあいだ実家から距離を置いてきたこともあり、どこか後ろめたさを感じてしまうのです。だから、いつまでも父を責め続けるわけにはいかない気がしていました。
それに物やお金に固執しつづけるのも、みっともないことかもしれないと思い直しています。
実家の品々がなくなったことで、形あるものはいつか失われても、思い出や記憶は残るのだと実感しました。母とは作れなかった親との晩年の思い出を、父とひとつでも築けたらいいのかもしれない……。今はそう、ぼんやりとですが考えています。
<終わり>
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