このドラマの核
もう一つ言わせてもらうと、ここまで撮影を続けてきて、あらためてこのドラマの核心は「人を信じる力」にあると感じています。
たとえば第4回で描いた桶狭間の合戦。
信長(小栗旬)を前にした小一郎(仲野太賀)が、兄の藤吉郎(池松壮亮)が信長を絶対的に信頼していたのに対し、自分はそれが足りなかった、という話をしました。まもなく放送となる第6回も、兄弟がお互いのことを信じる、信じ合っているということがテーマだったりする。
実際、ドラマで描かれている戦国時代は、「人を信じる」ことでしか前に進めなかったんじゃないか、と実感していて。でもその一方で、信じた結果、裏切られて殺されることもある。
今、脚本としては本能寺の変の周辺を進めているところなんですが、ここで命運が尽きる信長に足りなくて、天下を取った豊臣兄弟にあったものは何だったのか。それが人を信じる力だったのでは、といったことを最近も考えていました。