最大の弱点は老眼か?

最初は問題なくやれる作業だと思った。しかし、始めると、想定外の自分の弱点に気づかされた。老眼だ。流れてくる荷に貼られている住所やナンバリングがよく読めない。ベルトコンベアの動きに動体視力が追い付かない。瞬時に判断できないため、仕分けに手間取ってしまう。まいった。

住所が読めませんとは言えない。しかたがなく、流れてくる荷に顔を近づけたり遠ざけたりしてラベルの文字を読んだ。小さい文字は、目を見開いて“ガン見”した。ものすごく疲れる。それでも、人間の能力はすごい。徐々に目が慣れてきた。荷の住所を難なくとは言わないけれど、読めるようになっていく。目が慣れてしまえば、63歳でもてきぱきと作業できた。うれしくなって、ガンガン働いた。シャツの背中や胸が汗で濡れてきたけれど、そんなことは気にならない。

(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

作業がスタートして2時間半ほど経ったころだろうか、ベルトコンベアで流れてくる荷は明らかに少なくなった。やがてベルが鳴り、作業終了。その時点で倉庫にあるすべての荷が仕分けされたらしい。そして荷を各配送トラックに積み込んでいく。

作業時間は4時間。15分だけ残業もした。追加されたのはクール便をトラックに積む仕事だった。

倉庫から出ると、朝の光がまぶしい。単調な作業ではあったけれど、スポーツの後に近い爽快感を思い出した。スポーツのトレーニングも単調なものが多い。基礎練習が大切だ。