第1週に涙
上坂さんが演じる大家直美は、生後まもなく親に捨てられ、キリスト教の牧師に育てられた女性。第1週では、身寄りのない直美が東京で貧しい暮らしを続ける様子が描かれた。
会見で、上坂さんは「この作品の始まりにこうして立ち会うことができて、すごくうれしい気持ちでいっぱいです。私自身は先に第1週を見たのですが、泣いてしまって。 『風、薫る』という作品がいよいよ始まるんだと改めて感じたのと、普段の撮影現場 以外にも、音楽や主題歌、ナレーションなど、いろんな人たちがこの作品に携わって 作り上げている、その一員に自分もなれているという実感が一気に沸き上がってき ました」と語った。
物語の舞台である明治時代はまだ、看護師の職業が確立されていなかった。看護をする人は軽んじられ、偏見の目で見られていたという。女性にとっては結婚以外の選択肢がなく、生きづらさを抱えたりんと直美は看護の世界に飛び込み、傷ついた人をを守るために奔走していく。
看護の道を切り開いた2人の物語だけに、見上さんは「撮影に入る前から医療従事者の方への感謝の思いはありました。実際に撮影で、看護師として働き始めてからは、緊張感の中で一つのミスも許されず、人としての正しさを考えながら働くことは、ものすごいことだなと思うようになりました。リスペクトがさらに増しました。(看護師の)覚悟みたいなものを余さずちゃんと演じられるようにしなくてはいけないと思っています」と語った。
今作はバディドラマでもある。上坂さんは「直美は第1、2週はすごく自分の環境に対して、生きづらさを感じています。すごく狭い世界で生きている直美がりんと出会って視野が広がっていく。明治の社会での偏見があるなかでも、りんと2人で手探りで看護の道を切り開いていきます」と語った。
2人の関係性もドラマの見どころのひとつ。脚本の吉澤智子さんは「撮影が始まってから半年ということですが、私自身が脚本を書き始めてからは 1年以上が経ちました。第1週がシリアスな話の展開で、りんと直美の2人はなか なか出会わないのですが、いま脚本を書いていて、2人の関係性がどんどん変わ っていって、とても楽しい関係になっていきます。それもこの第1週、第2週がベ ースにあって、2人の関係性ができていきますので、ぜひ見ていただいて、そこか ら習慣にしていただけるとうれしいです」とあいさつした。