外食は質屋に寄ってから
母親との”食”の思い出でまず浮かぶのは、外食ですね。
この本にも書いたんですが、母親は「私は美味いもんを食うために生まれてきたんだ!」と突拍子もなく叫ぶ人。「人間は美味い飯を食うために生きてるんだから、飯は贅沢しねえといけねえ」と、普段から言っていました。
当時住んでいた千葉の八日市場――今でいう匝瑳市の役所近くにあった中華料理屋にはよく行きました。店名もうろ覚えなんですけど、母親はそこの“あんかけ焼きそば”が好きで。
ただ、その店に行く前に必ず寄る場所があって。
それが質屋なんですよ。
まず質屋に何かを預けて、借りたお金でご飯を食べに行く。子どもの頃はそれが当たり前だったんですけど、今思えばすごい話ですよね。
自分はそのとき6、7歳でしたが、その頃には質屋の仕組みを理解していました。“質流れ”とかも普通に知っていましたし。
