あんたをダシにしてたんだよ
自分が7歳の時に離婚して、家を出て行った父親に関しては「食へのこだわり」みたいなものはあまり感じませんでしたね。何か特別好きなものがあった、っていう記憶もあまりなくて。
ただ一つだけ強烈に覚えているのが、ジョッキに生卵を3つ入れて飲むってやつ。たぶん映画『ロッキー』の影響だと思うんですけど、たまにゴクゴクやっていました。
自分も真似しようとしたら「お前にはまだ早い」って止められたのを覚えています。
あとは、食事に連れて行かれた“場所”の記憶が強いですかね。
4、5歳のときには、フィリピンパブへよく連れていかれました。毎回『踊るポンポコリン』を歌わされたんですが、恥ずかしくて本当に嫌でした。
数年たってから、母親に「お姉ちゃんと盛り上がるために、あんたをダシにしてたんだよ」って言われて。ああ、そういうことだったのか、と。(笑)
家を出て行った後も隣町に住んでいたので、交流はちょくちょくあって。
中学生一年生のときには、連れて行かれた居酒屋で「もしかしてお前、まだ童貞か? おれが中学生の時は、もうすごかったぞ」とマウント。今考えたら、めちゃくちゃ。