“金言”への感謝を述べるも…

信長は二条城に入り、総勢三万の軍勢を率いて若狭へ進軍。

陣中には藤吉郎や小一郎をはじめ、前田利家、明智光秀、柴田勝家、松永久秀といった錚々たる顔ぶれがそろい、そこに家康の姿もありました。

久々の対面に胸を弾ませた藤吉郎は、家康のもとへ駆け寄り、かつて授けられた“金言”への感謝を述べます。

家康の「大事なのはここ(心)じゃ」「熱意が人を動かし、勝敗を決する」という言葉を胸に刻み、ここまでのし上がったのだと熱弁。

しかし、この助言は家康がその場しのぎで口にした、いわば思いつきにすぎなかったのです。

それでも藤吉郎はその言葉を信じ、実際に織田家の重臣へと出世を果たしました。

まさに「嘘から出た実」とも言うべき展開に。