症状が現れた頃には進行している可能性が
CKDは腎臓の機能 が低下していく病気ですが、腎臓は「沈黙の臓器」と言われるほど初期の段階では自覚症状がほとんどありません。貧血やむくみ、倦怠感などの症状が現れる頃にはすでにかなり進行している場合もあるといいます。
痛みなどの気になる症状がないことから、診断されないままで報知されやすく、治療を受けなければ徐々に進行し、重症化すると透析治療、腎移植が必要な「末期腎不全」となります。早期発見して適切な治療を早期に受けることで、それ以上の進行を防ぐことが大切です。
「透析や腎移植だけではなく、CKDが進行すると、心不全や脳卒中といったいわゆる心血管疾患を引き起こすリスクが非常に高まりますが、そういった合併症を防ぐことも非常に重要です」と柏原先生。
早期発見は、定期的な検査で。“eGFR値が59以下”は危険信号
「腎臓病は発見が難しいと言われることもありますが、実は簡単にわかる方法があります。健康診断や人間ドックで尿検査の結果と血清クレアチン値、それから推算するeGFR(推算糸球体ろ過量)をチェックすれば良いのです」 (柏原先生)
「eGFRとは腎臓が1分間にどれくらい血液をろ過して尿を作れるかを示す値で、低いほど腎機能が低下していることを示します。eGFR値が59以下は軽度〜中期の腎機能低下の可能性があり、タンパク尿や腎障害がなくても3ヵ月続くとCKDと診断されます。15未満になると高度に腎機能が低下した末期腎不全という状態になります。eGFR値が59以下の場合は、ぜひ医師にご相談いただければと思います」(猪阪先生)
