“聞く側”から“演じる側”へ――大きなギャップを実感

――本作が連続ドラマ初出演ということで、何か事前に準備されたことはありますか?

周りに俳優の知り合いがいないので相談もできなかったこともあり、あえて特別な準備はせずに撮影現場に入りました。

この年齢で全く違う分野に挑戦できる機会もなかなかないので、まずは自分の思うままやってみて、違っていたら撮影現場で直していただこうと。どこまでできるかできないかも含めて楽しもうという気持ちでした。

ただ、ピラティス教室のインストラクターという役柄なので、少し筋トレはしています(笑)。役作りについても、事前に考えていたものと、撮影現場で皆さんと一緒に作り上げていくものは全然違うと感じていて、あまり構えなくてもいいんだなと思いました。

――カメラを意識せずにお芝居することについてはいかがですか?

普段はアナウンサーとして、自分は前に出ず、情報を伝える役割ですが、今回は自分に人格があって、それを前に出さなければいけない。それがとても難しいです。カメラ目線に慣れていたので、「自然に生きてください」と言われると、逆にカメラを凝視したくなる感覚もありました(笑)。

ただ、永作さんや(小宮山蘭子役の)猫背(椿)さんをはじめ、皆さんが自然な空気を作ってくださるので、想像していたよりもその中に入らせていただいている感覚があります。

――さまざまな方にインタビューをされていますが、お芝居の場で俳優さんたちと対峙するのは違うものですか?

全然違います。これまで松山ケンイチさんや永作さん、(柿木胡桃役の)ファーストサマーウイカさんにも長時間インタビューさせていただいたことがありますが、その時は“聞き出す側”なので、そこまで緊張はしないんです。

むしろ、こちら側に主導権といいますか、リードするつもりでないとできないのですが、今回は、全く知らないリングに上がるような感覚で、皆さんの胸をお借りする“新入り”のような気持ちで臨んでいます。