学校の教育方針

学校の教育方針としては、思考力を地道に伸ばすことを掲げている。そのために、京都大学との高大連携や、イギリス研修に毎年20 名ほどを派遣するなど受験には直結しない活動も重視している。また、班(部)活動も盛んで、スポーツでは、平成30年(2018)の選抜高校野球大会に4度目の出場を果たし、データを駆使した守備隊形も話題になった。琵琶湖に近い地の利を生かしてボートやヨットでは全国的な強豪である。

京都大学教授の出身校を調べたら最大勢力だったこともあり、卒業生の長尾真が総長をつとめた。政治家では、三日月大造(滋賀県知事)、佐藤茂樹(元衆議院議員)、小鑓隆史(参議院議員)などがいる。芸能マスコミでは、長戸大幸(音楽プロデューサー。B'zやZARDを育てた)、野村正育(NHKアナウンサー)、井上和彦(軍事ジャーナリスト)らがいる。本書の著者である八幡の母校でもある。

『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで -』(著:八幡和郎/ワニブックス)

本屋大賞(2024年)をとった宮島三奈『成瀬は天下を取りにいく』の主人公は膳所高の生徒という設定だ。学園紛争時代には活動家が多く、若林盛亮(よど号ハイジャック犯)や坂東國男(元連合赤軍幹部で海外逃亡中)も卒業生。戦前は軍人も多く、同時に8人の将官を出したことも。

県内初のノーベル賞受賞者は、長浜北高校出身の坂口志文であったが、その兄は膳所高校の教員だったと話題になった。その二人の父親は虎姫中学から第一高等学校、京都帝国大学を経て県内の高校の校長などを務めていたそうで、地方公立高校の質の高さが注目された。

※本稿は、『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで -』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。

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日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで -』(著:八幡和郎/ワニブックス)

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