観客をも裏切るシェイクスピアの面白さ
森さんとのタッグでシェイクスピアにチャレンジするのは、これで3作目。2021年に全キャスト女性で『ジュリアス・シーザー』、24年に『ハムレット』の原型といわれる戯曲『ハムレットQ1』に取り組みました。
21年の舞台が終わった時点でとても楽しかったので、「3部作でやろうよ」と私からお声がけしたんです。
そのとき、森さんが「『リチャード三世』もやろう。『ジュリアス・シーザー』のブルータスとは対極にある、悪役の羊さんも見てみたい」と言ってくださいました。
最初に『ジュリアス・シーザー』で演じた際は、森さんから「男性を演じようとしないでください」と言われました。あのときは衣装デザインが中性的だったので、あえて男性的な振る舞いをする必要もありませんでした。
そして、『ハムレットQ1』では、見た目も男性役で演じさせていただきましたが、性別を超えて演じることで、人間が持っている欲や業が鮮明に浮かび上がる気もして、面白いなと感じました。
今回は、篠井英介さんが女性役で出演します。昔、篠井さんの女方の芝居を拝見したことがあって、いつか一緒にお芝居をしたいなと思っていたので、それが叶ってとても嬉しい。
他の共演者の方々も、舞台モンスターみたいな演技巧者ばかりなので、相当、濃い舞台になるはずです。