これを下積みと言うのかもしれないけど、毎日跳んだりはねたりして楽しかった。アクションクラブは単独行動で好き勝手するのではなく、とにかくみんなで足並み揃えて何かをやるという環境。きっとそこで培ったものが大きいんじゃないでしょうか。
それに僕は最初スタッフ側にいたから、撮影現場は照明さんや大道具さんといった裏方がいないと成り立たないということがよくわかるんです。
その大道具の先輩たちが、「あいつ、俺たちにこんなこと言いやがった」と話していたのを知っている。要は、裏方に横柄な態度をとる俳優の悪口を言っているわけです。謙虚な心と周囲への感謝は常に持っていないといけない、と感じましたね。
当時の仲間とは今も仲がよくて、毎年忘年会をしています。先輩たちはお爺ちゃんになっちゃったけど、この人たちから礼儀とか大事なことを教わったし、僕が10代で家出したときにしばらく泊めてもらったりした恩義がある。だから今度は僕が奢らないとね。恩返しができるのは幸せなことだと思っています。
チームのありがたみを若いうちに知ることができたのは、よかったと思います。29歳で出演したドラマ『愛という名のもとに』でブレイクしたときはさすがに勘違いしたけど―― 一度くらいはいいでしょう、すぐに自分を取り戻せば(笑)。実際、人気なんてそう長くは続かないと思っていました。