田中麗奈さん
10代の頃から変わらない強い眼差しが魅力の俳優の田中麗奈さん。近年は映画『福田村事件』やドラマ『神の子はつぶやく』のような社会派の作品に出演してきた。現在放送中のドラマ10『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』(NHK総合、毎週火曜午後10時~)では、オタクスイッチが入るとハイテンションで九州弁をまくしたてるコンビニ店員・中尾光莉役を好演する。久しぶりのコメディドラマに「現場が楽しい」と話す田中さんに役作りや作品に込めた思いを聞いた。(取材・文:婦人公論.jp編集部 撮影:本社・武田裕介)

九州弁を提案

<舞台は福岡県北九州市の門司港。コンビニエンスストア「テンダネス門司港こがね村店」の店長、志波三彦(中島健人)は、老若男女をとりこにする魔性のフェロモンの持ち主。パートの中尾光莉は、店長に興味津々。漫画家を目指していた光莉は、出産を機に、主婦業に専念。1人息子の恒星(齋藤潤)の成長を機に、テンダネスでパートを始めた。フェロ店長(フェロモン店長の略)の存在に魅せられ漫画を再開。WEB漫画「フェロ店長の不埒(ふらち)日記」を執筆して人気を博している>

福岡でも内陸部にある久留米市の出身で、どちらかというと山や森が身近な環境でした。福岡出身ですが、門司港には行ったことがなくて。ロケで門司港に初めて行ったら、海が綺麗で港や橋がすごく絵になる街。素敵な空間でお芝居をさせていただき、すごくいい時間を過ごせました。

田中麗奈さん

私が演じる光莉は、一見普通の主婦だけれど、自分の好きなことを大事にしている女性。久しぶりに、コメディ要素がある、明るい女性の役をいただいて嬉しかったです。

光莉は興奮すると九州弁で勢いよく話します。実は、私の提案で九州弁になりました。以前、『派遣のオスカル』というドラマで、スイッチが入ると自分の世界に入り込んで早口になる役を演じたことがありましたし、中島さんたちほかの登場人物は標準語なので、一癖入れたら面白いと思いました。光莉が九州弁で早口でセリフを言う時は、私もいつもより楽しんで演技をしています。