目に見えないものを表現

<『ちるらん 新選組鎮魂歌』(U-NEXT)など今年に入って出演作品が相次いでいる。俳優としての知名度が広がりつつある>

注目していただく機会が増えても、僕自身浮かれないように、作品を届けることだけを考えています。もともと、調子に乗りやすい性格だからこそ、気を引き締める日々です。

(『風、薫る』/(c)NHK)

俳優は、感情や命といった目には見えないものを表現する仕事。世の中が便利になって裕福になる一方で、人と人の情とか失われていくものもある。人の気持ちといった目に見えないものを扱えるのが俳優のいちばんの醍醐味だし、便利の裏側で失われたものに関わっていきたい思いが強くあります。世の中から見落とされたり、失われそうになったりしているものを大切にしていきたいです。

全国の映画館にお客様を呼び込めるような俳優になるのが夢。これからのことを考えた時に、真っ先に浮かんでくるのがミニシアターです。僕はインディーズ映画出身で、いろいろな映画館を回らせていただきました。

支配人の方や、観客の方たちと直にコミュニケ―ションを取ってきたからこそ今の僕がある。だから、「藤原季節が舞台挨拶に来るなら映画館に行こう」と思ってもらえるような役者になりたいです。

【関連記事】
明日の『風、薫る』あらすじ。千佳子から本心を打ち明けられたりんは悩み、思い切って千佳子の夫を呼び出す<ネタバレあり>
『風、薫る』直美をだました詐欺師・寛太役の藤原季節「悪役だけれど愛嬌があって憎めない人物。汚れ役でもうれしい」
『風、薫る』大家直美のモチーフ「鈴木雅」とは。武家の娘がフェリスで磨いた英語力で日本の近代看護の礎を確立