深くて正確な情報を伝える

「今のイランは『羊の皮を被った狼』であり、革命防衛隊の軍事独裁体制になっている。彼らにとって体制の存続が1番重要であり、そこから出口戦略を考えるだろう」=齊藤貢氏

「真の紛争当事者は革命防衛隊とイスラエルであり、彼らが今後合理性に基づいた判断をできるのかどうかがカギになる。非合理性に支配されると、混沌としかねない」=松本太氏

伊藤徹イランは1979年の革命で親米の王制が倒れて、イスラム法学者が最高指導者を務めたり、革命防衛隊が国軍から独立して戦力を保持したりする体制に移りました。そこからイランは反米・反イスラエルの姿勢に転じて、長い対立が始まります。番組は元駐イラン大使の齊藤貢さん、前駐イラク大使の松本太さんを招いて、外交官にしか分からない中東の内情と緊張関係を分析してもらいました。

伊藤俊4月17日のゲスト、松本さんは米国とイランの間で今後何らかの暫定的な合意が成立しても、完全な合意に至るまでには相当な時間がかかるだろうとおっしゃいました。米国の後ろに控えるイスラエルの動き次第で、薄氷の安定にとどまったり、消耗戦が続くことになったりするかもしれないといいます。4月15日のゲスト、齊藤さんは現時点でイランの指導部が分裂しているという見方を否定して、成果を急ぐトランプ大統領の足元を見て交渉していると指摘しました。

ウクライナ軍、ロシア軍それぞれの戦死者数©️日本テレビ
停戦巡る主張の食い違い©️日本テレビ

番組は3月27日に放送3000回を迎えました。世界は激動しており、不安や不満をあおる偽情報や誤情報の広がりが見られます。番組では様々なバックグラウンドをもつ専門家を多く招いてきました。そうした方々の深い知見を生かしながら、これからも視聴者が世界と日本の行方を見極める正確な情報を分かりやすく伝えます。

解説者のプロフィール
伊藤俊行 読売新聞編集委員

伊藤俊行/いとう・としゆき
読売新聞編集委員

1964年生まれ。東京都出身。早稲田大学第一文学部卒業。1988年読売新聞社入社。ワシントン特派員、国際部長、政治部長などを経て現職。

 

伊藤徹也 調査研究本部主任研究員

伊藤徹也/いとう・てつや
調査研究本部主任研究員

広島県出身。京都大学総合人間学部国際文化学科卒業。1998年読売新聞社入社。浦和支局、政治部次長などを経て現職

   
 

提供:読売新聞