俳優の角野卓造さんは15年前、血管が詰まる前触れと考えられる症状に見舞われました。以来、自分の体の状態と向き合うために始めた、日々の習慣や検査の徹底ぶりは「オタク」さながらで――。(構成:上田恵子 撮影:川上尚見)
心筋梗塞になる寸前病院へ
先ほど話したように、B作の公演を最後に舞台を降り、ホッとしていた翌年、朝の散歩中に胸がキューッとなったことがありました。そのときは深呼吸を繰り返したらスッと楽になったので、「あ、大丈夫だ」と帰宅したのですが、その回数が徐々に増えて、週に2回起こるようになった。
「もしかしたらヤバいかも」と思い、母親に「おふくろ、心臓の病院に行ってるよね? 今、こういう状態なんだけど」と話したら、「それ、すぐに病院に行ったほうがいいわよ」と。
結果、「狭心症」と診断され、入院して治療を受けることになりました。人生の先輩の助言には従うものですね。(笑)
母はとても元気で、つい先日100歳のお祝いをしたばかり。脚が不自由ですが車いすや歩行器で移動して、お風呂もトイレも自分で行ける。しゃべりも流暢なのだからたいしたものです。