◆最後の夫・柴田勝家への思い

勝家さん(山口馬木也)は少女漫画のヒーローみたいでかっこよくて、本当にキュンとさせてくれる存在です。

(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

嫁いでからは、これまでのライオンのような勝家さんとはまた違った、市にだけ見せてくれるかわいらしさがあって、改めていとおしい人だなと思いました。

きっとそんな勝家さんだからこそ、市も彼と人生を共にする覚悟を心の底から決めることができたのだと思います。

山口馬木也さんご自身はすごく優しい方。真面目で一生懸命で、一緒にいてとても楽しかったです。

現場には穏やかな時間が流れていて、ひとつひとつのシーンを一緒に積み重ねながら、みんなで作品をつくっている感覚があり、とても幸せな時間でした。

◆今後の「豊臣兄弟!」について

仲野さんが最後まで走り抜ける姿を見届けたいです。

長い期間、一つの役を演じていると、「どう演じようか」「こう見せた方がいいかな」と悩むことがあります。でも、感情の部分で迷うことはだんだんなくなっていくんです。

仲野さんも「今はまったくないです」とおっしゃっていました。

感情は自然に動いていくし、ご自身と小一郎の境目がなくなってきている、ともお話していて、私もその感覚は本当によくわかります。

テレビで見ていても、仲野さんは小一郎そのものですし、池松さんも秀吉そのもの。

感情がボロボロとあふれ出る演技は本当にすごいなと思いますし、同時に少しうらやましくも感じます。

「豊臣兄弟!」では、大河ドラマでしかみられない役者の特別な瞬間が、これからもたくさんあると思います。ぜひ最後まで温かく見守っていただけたらうれしいです。