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先延ばしにしがちな実家じまいですが、段取りと費用を抑えるコツを知れば、今やるべきことが見えてくるはず! 専門家がわかりやすく解説します(構成:村瀬素子)

空き家のままでいいことは一つもない

親の家を子ども世代が整理・処分することを「実家じまい」といいます。具体的には、今後誰も住む予定のない家を売却したり、解体したり、賃貸に出したりすること。しかし、不動産会社、税理士などとの多数の手続きが発生するため、複雑に感じられ、なかなか一歩を踏み出せない方は少なくありません。

私は長年不動産業界に携わるなかで、家の終活を総合的にサポートする体制の必要性を強く感じてきました。そこで、各分野の専門家と連携しながらアドバイスを行う会社を立ち上げ、これまで多くの実家じまいを支援してきたのです。この経験をもとに、「実家じまい」では何をすればいいかを順序立ててお話しします。

まず大切なのは、実家じまいを検討すべきタイミング。それは雨漏りや外壁がはがれているなど、建物の老朽化のサインが見えたときです。修繕のために見積もりをとったら、思いのほか高額だったということもあるでしょう。老朽化した家に修繕費をつぎ込むより、売却したほうがいい場合も。

ただ本来であれば、物忘れが増えるなど、親自身に老いがみえ始めたときが検討すべきタイミング。親が認知症になっても、原則、家の売却やリフォームの契約を子どもが代わって行うことはできません。親の意思を確認できないまま、死後に子が決断を下さなければならず、手間も精神的な負担も増加。親が元気なうちに準備を始めることが大事です。