まず占いのコーナーを見る

『マイバースデイ』創刊にかかわった酒井文人さんは、『編集者 時代を演出する編集者の世界』(実業之日本社 1991)に、占いの雑誌を創刊しようとした理由についてこう書いています。

占いは、雑誌にコラムとして必ず掲載されていて、読者もまず占いのコーナーを見るというデータもありました。

『占い師の正体-人はなぜ占いに惹かれるのか』(著:鏡リュウジ/中央公論新社)

まぁ、コラムが表看板になりうるかどうかはかなりの冒険でしたけれどね。でも考えてみるに、占いというのは、基本的には一対一のものです。相性というものを大事にします。また、思春期にさしかかった少女たちは、必ず“自分はどういう人なのだろう”とか“あの人はどんな人なのだろう”とか“彼は私のこと好きなのだろうか、相性はいいかしら”というようなことを考え始めるわけですね。

相手のことを考えるのは思春期の始まりのしるしであるし、人生論が成り立つ基盤ができるのです。

占いは、少女たちのこういった夢に希望を与え、人生の悩みを解決する手助けをするには絶好の手段だったわけです。そして占星学的には星は毎月、毎日動いている……、ということは、ライナーな雑誌としても成り立ち得るのではないか、そんなふうに考えたわけです。