大人になった少女たちへ!

『マイバースデイ』は2006年で休刊になりましたが、2012年「大人になった少女たちへ!」というキャッチフレーズで1号限りの復刊号が出版され、僕も「鏡リュウジの2013年あなたへの予言」というページを担当させてもらいました。

面白かったのは、復刊号に寄せられた「大人になった少女たち」の思い出です。たとえば小学校4年のときに本屋さんで見つけてから愛読者になったという方は「星占いで毎月、日日ごと、ドキドキ、ワクワク。夢中になって恋する乙女気分!」。別の方は「好きな男の子ができると毎日おまじないをしていました」。当時の少女たちの姿が、目に浮かぶようです。僕は中学から男子校だったので想像するしかないのですが、たぶん休み時間や放課後、仲のいい友人たちが集まって、占いやおまじないの話でキャーキャー盛り上がったのではないでしょうか。

(写真提供:Photo AC)

一方で、「思春期の私は、家族にも、友達にも素直になれず、自分主観の、根暗で本当、イヤなやつでした(笑)。そんな私が変わるキッカケをくれたのがマイバースデイでした」といった投稿もありました。

なかには「アル中の父親に虐待されたり、その影響でうまくいかない人間関係の悩みを抱えていた中学生の私にとって、まさに救世主のような雑誌でした」といった投稿も。心が揺れ動く思春期の少女たちにとって、占いやおまじないは、近くで寄り添ってくれるかけがえのない存在だったのでしょう。