<あらすじ>
珠(石橋静河)のもとに、清治(渡部篤郎)が縁談を持ってくる。
相手は、珠の実母の妹である照子(山田真歩)の長男・享一だった。珠は「お父様が決めたこと。従うしかない」とその縁談を受け入れる。
しかし、そのことを知った忍(木竜麻生)は「父親に歯向かえないだけだ」と珠を叱責し、それが原因で二人は仲違いをしてしまう。
とうとう嫁入りの日がやってくる。しかし、夫となった享一は、一切珠に関心を示さず、出かけようとする。珠が支度を手伝おうとすると享一に「いらん」と言われてしまう。その言葉がずっと心に残っていた珠。
その次の夜も、その次の夜も享一は出かけていない。
そして、珠は、照子と夫が「嫁でも取れば変わると思ったけれど」「変わるどころか余計にへそまげてしまった」「大丈夫よ。享一もそのうち飽きて戻ってくるじゃろうし」と話しているのを聞いてしまう。
珠が縁側に行くと、享一の弟・保(金子大地)がいた。保から、享一には色町にひいきの女がいること、手を焼いた照子が強引に珠との結婚をまとめたのだと聞く。「兄貴の気持ちは変わらんよ」と保は言い…。
部屋に戻った珠は、布団に入るものの眠れない。
「はあ、ええ。やめじゃ!」
珠は、起きて着替えると荷物を持って木村の家を出ることに。
出て行こうとする珠に気づいた保と照子に、珠は「お世話になりました」とあいさつし、家を飛び出していった。
逃げていく珠を見送った保は「フッ…。それがええ」とつぶやいて…。