言葉選びにも優しさ
<「ふしだら」という噂を立てられてしまった珠のもとに、叔母の照子がやってくる。照子はかつて珠が嫁いですぐに離縁した享一の母。息子・保(金子大地)の世話係として京都で一緒に暮らさないか、というのだ。結婚を見据えての話だという。珠は「うちには家族がありますけえ」と断ってしまう。だが、珠の悪い噂は収まらず、葉野の本家での仕事することすらできなくなってしまう。年が明けても仕事がみつからず、葉野家は困窮。リョウは照子のもとに行き、東京の帝大に進学する保の世話係ができるよう話をつけてくる。追い詰められた珠に、リョウは保のもとに行くよう提案。「逃げんさい」と伝えた>
珠に上京するよう伝えるシーンは、すごく大切な場面だと思って臨みました。明るい珠が、ここまで落ち込むことがあるのかというくらい落ち込んでしまう。その様子を見たリョウが、母親としてできることが何かを考えた時に、出てきた言葉が「逃げんさい」でした。
「東京に逃げてええ」ではなくて、「逃げんさい」です。「逃げることは負けじゃないし、そこから自分を取り戻していけばいい」という意味を込めているのがリョウさんらしい。言葉選びにも優しさが込められていました。
すごくいいシーンで、「こんなお母さんがいたらいいな」と自分でも思えた場面です。
国仲涼子さん