この春予定されていた望海風斗の初コンサートが、約5ヵ月遅れで行われた。圧倒的な歌唱、キレのあるダンス、愉快なパロディなど望海の魅力を余すところなく盛り込む。構成を新たに見直しA 通常版、B 特別版、C 真彩希帆出演版の3パターンで上演された。作・演出は齋藤吉正。彩凪翔ら選抜メンバー23名も大健闘の約2時間半だ。発売中の『婦人公論』10月27日号から一部をご紹介!(撮影=岸隆子、取材・文=石橋法子)

望海の魅力を余すところなく盛り込んだ全2幕

「舞台は生きる活力!」と語り、冒頭から圧巻のステージを展開する望海風斗。まぶしい笑顔に舞台への尽きぬ思いがスパークする。テーマは《攻めるノゾミ》と《未知なるノゾミ》。すでに2021年4月11日付での退団を発表。コンサートでは18年の足跡を辿る貴重な映像も流れた。

写真は「貧乏で不遇な役が多い」望海の出演作を一本の喜劇に仕立てた異色コメディ。望海はファントムの仮面をつけた「吉村ロベスピエール貫一郎」を大真面目に演じ、笑いを誘った。