「家族に話せないことも含めて、あらゆる話を聞いてもらえて、本当にありがたかった。「家族が支えです」と言えるのが理想でしたが、私にとっては従姉が支えでしたね」

幸せのオーラが出る言葉のキャッチボール

そんな時、私を救ってくれたのが、4歳上の従姉です。学校の先生をしていますが、私がわ~っと悩みを話すと、「ちょっと整理して一から話してごらん。今、何が一番不安なの?」と、解きほぐすように話を聞いてくれます。すると話しているうちに、「それって、こう考えればいいんだ」「無駄な心配だった」と、絡まった糸がほどけていく。あぁ、私は混乱していたのだと気づきました。

これからどうすればいいのか、息子をどうしたらいいのかと考えているうちに、頭がぎゅうぎゅうになっていた。でも整理してもらうことで、風が通るというか──家族に話せないことも含めて、あらゆる話を聞いてもらえて、本当にありがたかった。「家族が支えです」と言えるのが理想でしたが、私にとっては従姉が支えでしたね。

夫に心のうちを話せないのは、彼も大変な立場だから。イベント会社を運営していますが、イベントは軒並み中止。来年のプランを練っているものの、どうなるかわかりません。仕事に関して、まったく先が見えない状態です。

それは私も同じ。だから私も彼の話を聞いてあげる余裕がないし、自分の悩みや不安を話すと彼に負担をかけるかも、と気を遣ってしまう。その結果「私が頑張るしかない」と、ますます自分を追い詰めていたんですね。そんな時、従姉に電話をするとほっとするんです。電話を切ったあと必ずポジティブな自分に戻っているので、本当に助けられました。

でも頼ってばかりで、申し訳なくて。「ごめんね。こんな話、聞いていて気分が悪いよね」と謝りました。すると従姉は、「いやいや、そんなことないよ。こうやって言葉のキャッチボールをすることで、そこから幸せのオーラが出るんだから。私のほうも力をもらっているよ」と言ってくれました。

ポジティブで物事を冷静に判断できる人と話すと、頭の中が整理されて気持ちも晴れます。思いを言葉にして書くのもいいみたいですね。私はブログで日記を書いていますが、文章にすると自分自身を俯瞰することができるし、読み直して「あの時はこうだった」と検証もできます。そうやって少しずつ、リハビリしてきた感じです。