全国のスーパー銭湯の大広間をお客さんでいっぱいにする、ムード歌謡グループ「純烈」。そのリーダーでプロデュースも担当する酒井一圭さんが、悩める淑女に寄り添います!?(撮影=水野昭子 イラスト=風間勇人)
《 お悩み 》
「気軽に話ができる男性と知り合いたい」
5年前に夫を亡くしました。女友だちに恵まれ楽しく過ごしていますが、ふと寂しくなることも。たまには男性とお茶や小旅行をしたいけど、周りの目が気になって自制する日々。話し相手を探そうとカラオケサークルに入るも、声をかけられずにいます。ちょっとした相談事を聞いてくれる人と知り合いたい。でも肉体関係はイヤ。この願いを叶えるにはどうすればよいのでしょうか。(71歳・パート)
《 酒井さんの解答 》
まずは一歩を踏み出して
前からよく知っている人物の話をしましょう。彼は青年時代、彼女はいるが、「男ならば本能的な衝動も大切にしたい」「来る者拒まず去る者追わずの男になりたい」と考えていました。ところが殻を破る勇気がない。でも彼女だけでいいのか。若さゆえとはいえ真剣でした。
彼は街のネオンに導かれ、テレフォンクラブに通うように。1週間通い詰めても、待ち合わせ場所に女性は一人も現れない。しかし今日で最後と決めた日、決してタイプとはいえない女性が現れたのです。マクドナルドで自己紹介した後、彼女は静かに彼に告げました。「あなたさえよければ私は嬉しいです」。
出会って1時間も経たず、2人はラブホテルに消えました。アパートに戻った彼は、達成感と自己嫌悪に襲われながら、風呂場で削るように身体を洗ったそうです。「もっと好みのタイプの人がよかった。でも一歩踏み出せたぞ」。ぐるぐる考えているうちに眠ってしまった彼は、目を覚ますと頭を冷やすために街へ出て、さっきのマクドナルドの前に。
彼女と話した2階の窓側の席を見上げていると、スーツ姿の美しい大人の女性が微笑みながら彼に言いました。「時間ありますか?」。自己紹介した後、彼は静かに彼女に告げました。「あなたさえよければ僕は嬉しいです」。2人はラブホテルへ。そして彼は気づいたのです、たった1日で「来る者拒まず去る者追わずの男」になれたことに。
そう、彼の名は、酒井一圭。──だから年齢なんて関係ない! 何事も行動あるのみです!(長いよ! 笑)