左から、妻の菜月さん、長男・吉平(きっぺい)くん、長女・希天(あき)ちゃん。希天ちゃんの5歳のお誕生日に家族で(写真提供◎川島さん)

娘への感謝で資格を

手術後、無事に娘が生まれました。僕はそれから12の資格を取ったんです。それは、病気を見つけてくれた娘への感謝の気持ちからで、子ども関連の資格をたくさん取りました。「こども成育インストラクター」「離乳食インストラクター」「幼児食インストラクター」「だしソムリエ」「食育アドバイザー」「おひるねアート講師」「ベビーサインパパアドバイザー講師」「お弁当学マスター認定講師」などなど。

僕の仕事は待ち時間や移動時間が長いので、その合間にアプリとかを活用して勉強しました。口腔医学から見た歯の大切さだとか、うんちから見る健康だとか、小児心理学とかけっこう勉強したんです。それゆえ、第一子の時にはちょっと肩に力が入ってしまって。「おやつは煮干しか、芋だけだ」とか「炭酸飲料は絶対ダメ」とか妻に言ってましたね。

おかげで娘は味噌が同じでも、とっただしで「今日のお味噌汁、違うね」とわかるくらいの舌の持ち主になりました。でも舌が肥えたせいで、冷凍食品やレトルトを嫌がる。僕も妻も一族に料理人が多くて、娘にはそのエキスが入ってるんでしょうけど、妻は大変みたいで。

でも第二子の長男が生まれて、「ずっと子育てに参加できる身ではないのに、第一子の時は高い理想を妻に押しつけすぎたかも」と、反省。やっぱり生活はバランスも大事です。

家事を手伝う時も、向こうのペースがあるので、黙って勝手にやるのではなく「これ、俺がやろうか?」と声がけしています。専業主婦である妻を立てるというか、夫婦っていろんな気配りが必要ですよね。今は、子育ての知識はたくさんあってもそれを振りかざさないで、これだけは、ということだけを妻に伝えるように心がけています。