「いつでも連絡が取れて当たり前と思われることって、便利そうに見えて、実はものすごく不自由。みんな使ってみてから気づくものなのよ。」(清水さん)

古田 おいらは舞台はなくなる、ドラマも映画も撮影延期で、一時は俳優の仕事なんてまったくなかった。あげく音楽フェスも中止になって、もうやることがない。だから昼に飲んで、夕方帰ってた。

清水 酒の前倒し? 聞いたことない!(笑)

古田 あとは、リモート飲みをする番組によく呼ばれた。

清水 なんで必ず酒がついてくるんだ(笑)。リモートで出るって言ったって、古田さん、セッティングできないでしょう。

古田 できない、ケータイもないから。やってもらうんだよ。

清水 相変わらず、まだケータイを持たない人生なんだ。

古田 そうだよ。だからドラマとか映画でケータイ持つシーン、困るんだよ。どうやって使うのか知らないから。

宮藤 いまだに持ってないの、(森山)未來くんと古田さんぐらいじゃないですか。

古田 あと、風間杜夫さんね。おいらも昔は事務所に持たされてたんだよ。まだ本当に出だしの、大阪にいた30年くらい前。で、あるときテレビ局に入ろうとしてピピピって鳴ったから、出たんだよ。そしたら「間もなく入り時間ですけど大丈夫ですか」って言われて。カチンときて捨てた。それっきり。

清水 短気すぎる。(笑)

古田 入ろうとしてる人に「大丈夫ですか」ってなんだよ。

宮藤 でもそれは先見の明ですね。

清水 確かに。いつでも連絡が取れて当たり前と思われることって、便利そうに見えて、実はものすごく不自由。みんな使ってみてから気づくものなのよ。