古田 だけど我ながらすごいなと思うのは、ケータイのコマーシャル、これまでに3社くらいやってるんだよ。
清水 ケータイ会社さん、なんでこの人に依頼したの……。2人ともSNSはやってないけど、まったく興味がないの?
宮藤 映画の宣伝のために、期間限定でやったことはあるんですけど、どうしても凝って面白いこと書こうとしちゃうんですよ。それで時間を取られるくらいなら、原稿料もらったほうがいい。(笑)
古田 ブログが流行りだしたとき、週刊誌とか月刊誌の連載持ってたから同じこと思った。原稿料もらって、本になったら印税ももらえるのにって(笑)。よく知らないけど、ツイッターってすごい社会的なことをつぶやく人もいるわけでしょ。あれはみんな、誰に向けて発信してるの? 独り言だから誰かに発信してるつもりはないの?
宮藤 いや、誰も読んでないと思ったら普通はやらないですよ。
清水 論破し合うことで盛り上がる男の人たちとかもいるし。
古田 まあ、女性は自分の話しかしないからな。ファミレスで女子高生がしゃべってるの聞いてると、誰も相手の話聞いてない。
清水 否定できない(笑)。「へー」って聞きながら、次は私、何しゃべろうかなって思ってます。
古田 男子は「てめえの話聞いてくれよ」が強いけど、女子は「聞いてくれなくていいからしゃべらせて」って感じがするね。
宮藤 カラオケっぽいですね。
古田 この間、スパゲッティ屋に昼メシ食いに行ったんだよ。そしたらチャラい男女がいて、男の子が女の子に一所懸命しゃべってんの。「俺、ダイアモンドユカイ見たんだよ」とか何とか。
清水 なんだなんだ、そのオープニング。(笑)
古田 だけど女の子はずっと下向いてケータイいじってんだよ。そんでなにかの拍子に「へー」って言ったら、突然男の子が「お前、今日この話するの3回目なんだぞ!」って。
宮藤・清水 あははは。
古田 「ダイアモンドユカイ見た話ぐらい覚えてろよ」ってさ。ちゃんと聞いてほしかったんだと思うよ。
<後編につづく>