まず取りかかったのはネズミの駆除

今年87歳になる母は戦争体験者です。10代の頃、着る物もろくにないような生活を余儀なくされたことを思うと、モノを捨てられないのは仕方ないと言えるのかもしれません。

私たち家族は、長らく一戸建ての社宅に住んでいました。父は定年の少し前にそこを出て家を新築したのですが、母は自分の持ち物を捨てずにすべて持っていったのです。だから、実家には山ほどモノがあります。

母の入所後、まず取りかかったのはネズミの駆除です。扉や木製だんすはかじられており、人の出入りがない部屋の絨毯はフンだらけ。段ボールに入った服には、ネズミたちの出産の跡と思われる血の染みが。出窓はトイレ代わりとなっていて、ひどい悪臭を放っていました。

父が言うには、ネズミは毎晩走り回っていたようです。あちこちに設置したネズミ捕りには6匹かかりました。

冷蔵庫の古い食べ物はゴミ袋4つ分になり、本は約200冊。服は母のモノだけでクローゼット2ヵ所、洋服だんす1棹、押し入れの衣装ケース20個、茶箱10箱、段ボール30箱という量です。さらに、和だんす2棹にも着物がびっしり。