2021年2月24日号
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[特集]
人づきあいは「心地よく」がいい

ウィズ・コロナの生活が続いて人に会う機会が減り、図らずも人間関係が整理されたこの頃。煩わしいつきあいからは解放されてさっぱりした半面、コミュニケーションがない寂しさを感じることもあるでしょう。その結果、大切にしたい関係がはっきりと見えてくるようです。友人、ご近所、同じ目的を持つ仲間……。これからの人づきあいのラクな距離感とは?

●注目記事●

〈愛する人に思いは伝わっている〉
たとえ会えなくても
私たちは全然孤独じゃないの

田村セツコ

可愛らしい女の子のイラストで知られる、イラストレーターの田村セツコさん。癖のある髪の毛を2つに結い、「仕事着なのよ」と緑色のエプロンをまとったその姿は、まるでイラストから抜け出した少女そのもの。一人暮らしは楽しいけれど、まったく電話が鳴らないのも寂しいそうで──

私の仕事机の上には、小さなテレビが一つあります。それでニュースを見ていると、コロナの影響でただならぬ事態が起きていることがわかります。でも私の生活パターンは、見事なまでに変化ナシ。なぜかっていうと、もともと誰とも会わない生活だから。

人から見ると私って、ふわふわ遊んでばかりに見えるみたい。でも年に3回はどこかで展覧会があって、新作の油絵や立体のオブジェを制作しなければなりません。雑誌の連載も数誌あるから、83歳になった今もけっこう家で忙しく働いているんですよ。

外へ出るのは月に2回、池袋のカルチャーセンターで講座があるときなど。その後にランチに行くことはあるけれど、夜におしゃれしてレストランで女子会なんてまったく縁がありません。ですからコロナ禍で苦労している人には申し訳ないのだけど、今の自粛ムードが私には違和感ないのです。そう感じている人も、実は多いんじゃないでしょうか。

というのも最近知り合いの家に電話をしたら、そこの息子さんが出たのね。彼はコロナの前から長いこと学校に行けず、部屋に引きこもる生活を続けていました。そんな彼がとてもしっかりした声で、「電話があったと父に申し伝えます」なんて言うので驚いちゃって。すごく嬉しかったの。(一部抜粋)

他にも、残間里江子さん、水島広子さんの対談「ディスタンスと年齢に邪魔されないつながりは 中谷美紀さんのインタビュー「根無し草だった私を変えた「パッチワークファミリー」​」、尾上松也さん、尾上右近さんの歌舞伎対談「歌舞伎界は大きな家族。先輩の背中を追いかけて」、ルポ「こうしてわが家は「ご近所トラブル」に巻き込まれた」などが掲載されています。
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[読みもの]

〈緊急アンケート・読者250人の本音〉
眞子さまのご結婚、私はこう思う

2018年から延期状態になっている秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんのご結婚。20年11月30日に満55歳の誕生日を迎えられた秋篠宮さまが、記者会見で「結婚することを認める」と述べられ、波紋を呼びました。日本中の関心をふたたび集めてい眞子さまのご結婚について、女性たちの率直な思いは──

 

〈大人になるのが難しい時代に〉
ジェーン・スー× 松任谷正隆
"おじさん"も"おばさん"もアップデートしていこう!

音楽プロデューサーの松任谷正隆さん、69歳。コラムニストのジェーン・スーさん、47歳。ほぼ初対面の2人が中年以降の生き方を語り合ってみたら、「男と女では見えている世界が違う」という話に転がって──

松任谷 「初めまして」じゃないんですよね……?

スー 8年前に、松任谷さんのラジオ番組に呼んでいただいたことがあります。松任谷さんは、オレンジのシャーベットカラーのセーターを着ていらっしゃいました。「また呼んでもらえた!」とウキウキして来たら、忘れられていたなんて。(笑)

松任谷 次は絶対に大丈夫です!

スー いえいえ、「8年後に絶対また呼んでもらうぞ!」というモチベーションになりましたから。松任谷さんはエッセイで、「人の顔と名前を覚えられない」と書いていらっしゃいましたけれど……。

松任谷 このところ、ひどくなってますね。誰とも会わずに、引きこもりたいくらい。

スー 年齢的なものですか? おじさんになったからというか。

松任谷 僕には「30歳からがおじさん」「60歳からがおじいさん」という認識があるので、年齢的にはすでにおじいさん。だから逆に「おじさん」と呼ばれたら嬉しいかもしれない。

スー いつからそう考えていらっしゃるんでしょう。

松任谷 10代から、そう思ってたんじゃないかな。(一部抜粋)

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清水ミチコの三人寄れば無礼講
ゲスト 有野晋哉&濱口優(よゐこ)

片や無人島でのサバイバル生活で「獲ったどー!」の流行語を生み、〈天性の小学生〉な魅力のままの濱口優さん。片や、ゲーム、アイドル、アニメなどの幅広い知識でカリスマ的な人気を誇る有野晋哉さん。お笑いコンビよゐこの唯一無二な生き方を聞き、清水ミチコさんは笑いながら、「なんでだろう」を連発してーー

有野 僕、清水さんとは何回か番組でロケに行ってて。ふくろうカフェで清水さんが突然「私、ホーミーできるの」ってやり出したことあったんですけど覚えてますか。

清水 そういえば、あったねぇ。

有野 そしたら、インコが清水さんの肩や頭にいっぱい乗ってきて。気持ち悪かったー。

濱口 動物が寄ってくるなんて、すごい能力ですね。いまやってもらえたりしますか。

清水 いいよ。(ホーミーを披露)

有野・濱口 あははは。

有野 これ、文字になりますか?

清水 大丈夫。たぶん編集部が「うまい」とか書いてくれるから。

有野 モノマネも、見る側が似てると思えば似るもんですからね。

清水 そうだよ。だから「そちらで似てるところを探してください」っていつもお客さんに言ってるの(笑)。そういえば以前、東野(幸治)さんから「関西にはモノマネ芸の歴史がないんですよ」って聞いたことがあったなあ。

有野 ああ、確かに。うちの事務所の師匠のなかに動物の声帯模写をする人はいますけど、関西で誰かをモノマネする芸人って、パッと思いつかない。(一部抜粋)

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他にも、

〈カラーグラビア&インタビュー〉
生田斗真
誰かのために、生きる

〈スペシャル対談〈後篇〉〉
五木寛之× 佐藤愛子
この歳になって初めて、自分のことがわかった

〈個性をきわめて、私らしく〉
美弥るりか
後からでも花は咲く。宝塚の17年が教えてくれたこと

〈2500人を看取った在宅医とがん経験者が語る〉
大谷直子×長尾和宏
「痛くない死」を選ぶために

〈宝塚 すみれ色の未来へ〉
雪組
ミュージカル・シンフォニア 『fff フォルティッシッシモ ─歓喜に歌え!─』
レビュー・アラべスク 『シルクロード〜盗賊と宝石〜』
望海風斗・真彩希帆

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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