老後資金の不安が募る50代の家計簿診断を、家計再生コンサルタントのファイナンシャルプランナー、横山光昭さんが行います。今回は、現在賃貸住宅住まいで家を買うかどうか迷っているという4人家族の家計簿を拝見。「50代で家を買う」は果たして現実的なのでしょうか?

老後の住居費が心配。今からでも家を買うべき?


 

賃貸住宅で暮らすAさん

家族構成
本人53歳(パート)夫55歳(正社員)
息子20歳(大学生)娘17歳(高校2年生)
手取り世帯月収 35万円
手取り世帯年収 525万円(ボーナス105万円含む)貯蓄 500万円
 


Aさんのお金の悩み
貯蓄の500万円を頭金にして、家を買うべきかどうか悩んでいます。現在、子どもの学費がかかり、貯金ができない状態なので、貯金を使い切るのは不安です。老後の安心のために、今後、何を見直せばいいでしょうか。


 

貯蓄を使い切るのはリスク

現在、家賃を毎月12万円払っているAさん。住居費は老後の家計に響くので、今の家賃と同じくらいのローンで購入できる持ち家を検討するのもひとつです。頭金は、物件価格の2割が目安。ご主人が70歳になるまでにローンを払い終えるのが理想です。

まだ教育費がかかるので、今の蓄えは頭金に使わず、家計を見直して住宅購入費用の積み立てを始めましょう。