料理は夫が担当する理由
沖田 私は言われたことは、言葉通りに受け取ってしまうのですが……。夫と暮らし始めた時、「いてくれるだけでいい」と言うから仕事以外何もしなかったら、ある日「食器くらい洗えよ!」と怒られてびっくりしたことがあります。「何もしなくていいって言ったじゃん!」って。(笑)
岩波 それまでは彼がやっていたのですか?
沖田 はい。料理も全部彼です。「ごちそうさま」と言って食器を放置し、さっさと仕事に戻っていました。ある日、レトルトのカレーを温めてみろと言われてやったら、鍋に入れたお湯の量が少なすぎて、袋が熱で溶けてぐちゃぐちゃに。それ以来、「もうしなくていい」ということで決着しました。
小島 私は料理はできるのですが、2時間くらいかかってしまうんです。ADHDの特性で、とっ散らかってしまい、段取りが組めないんですね。そこである時期から、うちも夫が料理を担当するようになりました。
沖田 私の場合、自分は料理ができないくせに、今日はカレーだと言われていたのにうどんが出てきたりすると、ちゃぶ台をひっくり返してしまう。(笑)
岩波 決まったことが変わることが苦手なんですね。
沖田 はい。でもどう考えても私のほうが悪いので、謝るところから始めようということになりました。
小島 えらい!
沖田 あと私は人間関係でいつもトラブルを起こすので、同業の夫に仕事でやってはいけないことを教えてほしいとお願いしたんです。それをノートに書いて、その通りにしたら、人間関係もうまくいき、仕事も途切れないようになりました。