〈1〉趣味も知的探求も! 〜ユーキャン〜
“リカレント教育”に注目
「実用ボールペン字」などの趣味・実用講座と、「社会福祉士」などの就業につながる資格講座の両方を用意しているのが「ユーキャン」だ。講座はすべて通信制で、現在の講座数は153。受講者のメイン層は資格取得を目的としている20~34歳の女性だが、50代以上の女性も年々増えているという。
「中高年の方は仕事のためというよりも、毎日を充実させたい、これから先の人生に活かせる知識を学びたい、と考える方が多いようで、趣味・実用系の講座に人気が集中しています」と、前出の山本さん。このように生涯にわたって学び、その知識を社会に役立てることを“リカレント教育”という。
『認知症介助士』『介護事務』は将来の備えに
「表にある『認知症介助士』『介護事務』など、介護・福祉に関する知識を得ようとする方は、将来、家族や自身に介護が必要になったときへの備えとして受講しているようです。人生100年時代ですから、自分が必要としているもの、本当に興味のあるものを年齢に関係なく学び、生活に役立てていくことは自然な流れなのかもしれません」
ユーキャンは通信教育に特化しているため、自宅で自分の都合にあわせて勉強できるのが魅力。ただ、自由だからこそ本人の意志の強さも求められる。
「学びを継続するには成功体験を積むことが大切です。ミニテストなどの小さなゴールや、講師とまめにやりとりができるインターネット指導サービスを設けるなど、やる気を継続していただける仕組みづくりをしています」